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2009年1月14日 (水)

ジャスコのうどん

 高校二年のとき、学校の隣にジャスコができた。そこに90円で食べられるかけうどんがあってお金があるときはそこに行った記憶がある。小説にも書いたような気もするが、僕が人並に成長できたのは小学校四年生から始まって中学三年まであった給食のお陰である。多分もともと家事の嫌いな母は忙しいことと節約を理由に食事の用意に熱心ではなかった。小学校の時は毎朝生卵一個がおかずだったが、ある朝から妹と半分ずつ分けるように言われたことを良く覚えているし、そうやって節約して家を建て替えたあと、中学生の頃の夕食のおかずは同じ集落の雑貨屋から買ってくる鯖の缶詰で、家族6人で二つの缶詰を分け合って食べていた。育ち盛りとはいえ、そんなおかずで何杯も飯が食えるわけはないし、栄養も偏ったのだろう。今から思うとそのためかもしれないが、僕の手はいつもかさかさした油気のない肌で、思春期を迎えた頃だったのでそれが恥ずかしく、苦慮した末液体洗剤(多分「ママレモン」)をクリーム代わりに塗って登校していたこともあった。また、あまり腹が減れば台所のあちこちを探し、ある時パイナップルの缶詰を見つけた。無断でそれを食べる勇気はないし、かといって空腹には耐えられず、二つの小さな穴を缶切で開けて、中の汁だけ飲んで戻しておいたのだが、よほど後になって母がそのパイン缶があったはずだからそれを食べようと言った。汁だけ飲んだことを思い出し、缶に開けた二つの穴を見られないためにすぐ缶を開けると異臭がしてきた。中味は腐っていたのである。母にそう言うと不思議がる風でもなく、そうか随分前に買ったのだから、というような返事だったが、汁を飲みたいために穴を開けたせいで腐ったことに気付いた僕は子供ながらとても情けない思いがした。

  妹の焼き飯

多分これも比較の問題で、前の時代のことを思えば

でも、母の裁量ひとつでもあるのは否めない

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