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2009年1月29日 (木)

突飛

 役場前の入口では私服のような作業服のような恰好をした初老の二人が交通整理をしていて私は止められる。出てくる人も沢山いるし、ダンプカーも出てくるが、その作業車を優先するらしく、入る方にはなかなか目が向かない。その二人の誘導員は赤い誘導棒すら持っていない。ボランティアでこんな仕事もなかろうと思っていると、だんだん私の周りに中に入ろうと待つ人が増え、ようやく中に入っていいと手招きした。私はそれが目的であったらしくまっすぐ事務机の並んだ場所に入っていき「スキー場担当の人はいますか」と大声で言う。するとN(実際存在する役場職員だがスキー場担当ではもちろんない)がこちらを向きなんだろういうと顔付。「二、三日(二、三人と言ったかもしれない)雇ってもらいたい人がいるんだけど」と切り出すと急に前屈みで小声になり、了解したがここでは正式な手続きが取れないのでこちらから連絡するようなことを言う。私は何処かから自分の座る椅子を拝借してきていたので、それを返そうと階下に降りるが借りた場所を思い出せず適当な所に置くが、いやここでいいのだという気もしてきて、背もたれに縛った使い古した座布団や椅子の裏を見ると何人かの名前が黒のマジックで書いてあって、それはこの椅子の所有者の履歴だと思った。既に退職している人もいればもう死んだ人もあると思った。階段を上ってくるA(資料館開館当初、受付をしてくれた女性。結婚して海外に住んでいると聞く)が降りていく私を見上げて「あの椅子はメアリー(不確かだが外国人の女性の名、多分ELT)のだ」みたいなことを言うので私はそんな名も書いてあったことを思い出し「分かっているよだからあそこに置いたんだ」みたいな返答をする。そしてそのまま体育館みたいなところに行くと、レスリング部みたいな集団が練習をしていてその中に知った顔がいる。その集団が私の傍を通っていく時「おお、Kじゃないか」と声を掛ける。向こうは私のことは思い出せないと思っていたが、にこにこしながら安久じゃないかと応える。それ以上の会話はなかったが、そういえば村上はレスリング強かったんだな思いながら、昔と違って逞しくなったKを見た。・・・・・・不思議なのはAもKも思い出すことさえ稀なのにどうして夢に出てくるのだろう。不可解だが、夢の中の登場人物にはありがちである。また、村上はレスリングが強いと納得していたが、実際そんなことは聞いたことがないし、レスリングというのも突飛な気がする。

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