« ヴィヨンの妻 | トップページ | 今日の花は »

2009年3月28日 (土)

つまらない答え

風呂に入っていてふと「この命、なにを齷齪、明日をのみ、思いわずらう」という啄木の歌が浮かんだ(どうしてもあと七音が思い出せないが)。夭逝した天才がいたからこの概念が私の中にあることは事実。

 賢治がもっと生きていたら(三十七歳)どんな作品を書いただろうとYは言う。そう思わないこともない。

 梶井、伊東、中島、そして安吾もそう長生きではなかった。せめて人並の寿命があれば、どんな作品をそれから書いたか、想像もできない書き手たち。

 でも、長生きした作家から考えると、代表作というか傑作と云われる物を書く期間は十年、長くて十五年。だから彼らも書きたいことは書いて死んだと思ってもいいのかもしれない。

 それに、自分を表現する手段を見つけたという点、それができないで苦しみ、その苦しみになんのカタルシスもないまま終わっていく人が沢山いることを思えば、人としても幸せだったといえないかと、僕は答えたが、どうなんだろう。つまらない答えかも。

|

« ヴィヨンの妻 | トップページ | 今日の花は »

追認」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: つまらない答え:

« ヴィヨンの妻 | トップページ | 今日の花は »