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2009年3月25日 (水)

「逆説/パラドックス」の説明

 雪下ろしを一度もせずに済んだほど、記録的な少雪だった今年の冬、部屋に入ってくるカメムシはいつもの倍くらいはいた。洗剤を混ぜた水を入れてカメムシを取るバケツ、ある程度たまってくると捨てるのだが、そのある程度40匹くらいを5回は捨てたと思う。

 この地域では、カメムシの多い年は大雪になる、ということを誰でも言う、知っている。何の根拠もデータもないまま、そう聞いたからそう言う、という類の俗説だが、私の研究によれば、それは嘘どころか逆でさえある、ということになる。

 しかし、こういう研究がカメムシとの関係を深めるかといえば、むしろ逆で、曖昧ではっきりしない方が、むしろ深いと言えないか。自然への畏敬、みたいなものも、その類。分からないからこそ畏れた、敬った。

分かってしまえば終わる。分からないからこそ関係は深まる。

関係を深める、その意味は?

関係の中でしか人は成立し得ない。

カメムシと雪の多寡の研究成果を吹聴して、人びとの自然への畏敬の心を削ぐことを戒める研究者であった。

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