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2009年9月 8日 (火)

嫌なことだけ思い出す

 中学の時、何年生だったか忘れたが、買い物に行こうと級友に誘われて村上に行ったことがあった。村上まではバスで行くのだが、そのバス代さえないのになぜ行くと言ったのか。母にもらうつもりで誘いにのったのか。当時の私は人におもねたり媚びたりすることの少ない、むしろ唯我独尊みたいな嫌な人間だったので、断れなかったということでなくて、行きたいと思ったのだと思う。ところが母には言い出せず、学習雑誌代かなにかで貰っていた金をそれに充てたのである。たまたま次の日が集金日だったのか、出し忘れて鞄に入っていたのか、それは忘れたが、その金だけ持って村上に行った。そして当時の村上の繁華街にあった、二階建の大きな店に入ったことだけ覚えている。何か買う余裕のなかった私は、階段の踊り場に設置してあった買い物袋の販売機で紙袋を買い、それに持ってきた道具、何を持っていったか思い出せないが、道具を入れて、買い物をしたみたいな体裁を装ったことだけ覚えている。そして遅くなって帰ると(多分日の暮れるのが早い時期で夕食時間も過ぎていたのだろう)心配していた父母にひどく叱られた。「じぇんねえ(金無い)」が口癖の母に金をくれと言えなかったのは分かるが、使えば困る金を持って出かけた気持ちは分からない。後で何とかなるなんて考えはできないだろうし、不思議な気がする。

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