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2010年2月12日 (金)

魚捕りの夏だった

 幼稚というか現実的というか、あるいは形而上的というか(哲学的であることが幼稚でもあるというのは面白い)、多分中学の時の僕はそんな感じ。部活が終わった後、いつもKS達と一緒に下校していたと思うが、特に彼と仲が良かったわけではない。なぜ彼はあの夏休み毎日毎日魚捕りに行き、その都度僕を誘ったのだろうか。隣の集落から自転車で1分、声を掛けられた僕も自転車に乗って5分も走れば着く川へ通った。水鏡で潜りカジカやウグイをヤスで突く。ずっと上流まで遡り、そしてまた下って戻る。
 彼の家がちょっと複雑だったことを知るのはずっと後のこと。今思えば高校に進学しなかった事と無関係ではないのかもしれないが、僕は受験で頭がいっぱいで、彼が都会に旅立つのを仲間で送ろうと誘いを受けたが、行かないでしまった。自分にとっては偽善でもその行為が相手にとって嬉しいことなら偽善とは言えないかもしれない、というところまで進んでなかったこともある。

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