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2010年3月16日 (火)

啓蟄の話

 この頃は春の近づく気配がするためか、毎晩毎晩カメムシが出てきて私の部屋を飛び回る。その数は一晩で十数匹。私は仏様でもないが鬼でもない。そして貴君らと同じ雪国生まれの雪国育ち故、厳しい季節の後ようやく訪れた春を喜びはしゃぐ気持ちも良く分かるが、御免。貴君らだけは看過できないのだ。なんとなれば、蒲団に入り込みあるいは衣服に付着したのを知らずに何度切ない憂き目を見たか。貴君らが身を守ろうとして発する臭いといったら言葉を絶する臭さであって且つ容易に取れない。ああ故に、見つけ次第にバケツに入れる。そのバケツには洗剤の水溶液が入っていてひとたまりもないのだ。私の偽善もここまでだ、君らの夢もここで潰える、と思いつつ今夜もきっとカメムシを取る。それにしても因果じゃないか、身を守る臭気が退治の原因となるとは。

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