飯豊山行備忘録③
一昨年と同じ人に会った。3日目の下り、地蔵岳を登ってくる人に見覚えがある。痩身白髪の70歳前後の男性、その木製シャフトのピッケルと古めかしい帆布のザッグを確認して間違いないと思ったら後ろのYが「またお会いしましたね」と僕より先に声を掛けた。一昨年地蔵岳で一緒になり、切合小屋まではずっと我々を先導するように歩いていった。下山中靴ずれがするという彼に絆創膏を渡した時と下山した時、わずか二言三言話した程度で「いわき」からだということくらいしか知らなかったが、2年経ってまた元気な姿を同じ山で見れたことになにか感動した。年齢を考えれば私より幾倍厳しい山行だろう。しかもひとりで。何を求めて登るのかと思ってしまう。ウッドシャフトのピッケルだけが知るところか。(失礼して地蔵岳を登っていく後ろ姿を撮らせてもらった。左の山は飯豊本山)
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