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2010年12月 4日 (土)

凡庸な詩才を詩才と云うか

 いくつもの分岐があったのか、一本の道だったのか。ここでなければならなかったのか、ここでなくてもよかったのか。業だと云えば漠然としているが、私には一番分かり易い。自業自得。晴天が一変して、昨日からは全国的に荒れた天気になった。強い風が吹くと雨樋が笛のように鳴る。屋根の下に水平に這った部分でなく、そこから流れてくる雨水を集めて下に送る円筒状の部分、そこに風が入って鳴るのだと思う。ヒューーーという音に昨晩は何度か目覚め、今晩は「ウーウーウー」というような、悪夢にうなされているような音。
 この雨樋の鳴る音を聞くと必ず思い出すのがひとつの詩。もう廃刊になったろうが「高一時代」という学習月刊誌があって、そこに一席で載ったことがあった。「遠い遠い何千里も向こうからこの家に吹いてくる風」が雨樋を「悪魔の吹く笛のように鳴らす」みたいな詩だった。この頃は短歌なんかも作っていて、これでも万年筆なんかを貰っていた記憶がある。本当の詩才は無いが、そのようなものはあったのである。けれどもそれから40年、その次元で留まっているという話です。

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