脈絡の無い
大きな建物の一階の出入り口はまだ閉まっていたが、脇の扉を開けると沢山の人が既に入っている。穂高展、という看板があって、穂高の絵だけを集めた展覧会だろうか。開館には早いが中で待ってもらっているらしい。穂高には登ったことがあるから見る権利はあるような気になる。これと前後して私に話しかけてくる者があって、今日の懇親会で呼ばれているのはだれとだれかと。さっぱり言っていることが分からない僕は不機嫌な顔になっているが、だんだんと思い出して、市の美術館の学芸員としか書いてなかったと答える。そして、目の前の男に企画展か学芸員の資格を取る時に世話になっていたかもしれないと思い始め、言葉尻を極力丁寧にする。そして離れてから振り返ると、行き交う人の中で彼ばかり立ち止まっていて不機嫌な顔をしている。僕の言い方が悪かったのか、その内容に納得できないか。中では椅子が並べられポツポツと人が座っている。解説会のような雰囲気だが、前の前の館長の慰労会で、随分前に退職したIさんが仕切っているようだ。しきりに時計を見て集まりが悪いのを気にしているようだが、開始予定時間が早過ぎるのだと僕は言う。なぜ事前に僕にそのプログラムを見せなかったかと。すると舞台の奥から出てきた人が僕に向かってなぜ被災地から戻らなかったのかと聞く。
大変脈絡の無い夢だった。前の場面の一部だけ、雰囲気だけを踏まえて発展する夢。
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