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2011年7月25日 (月)

妙な500円

 眠る頃に鳴り始めた雷は夜中に激しくなって、近くに落ちるような音で何度か目を覚ました。目を覚まして、今自分がどこにいるのか分からなくなると母は言うことがある。家の中のどの部屋なのか。家なのか施設なのか。父母が亡くなって、トイレに近いその部屋を自分の部屋として二十年、他で目覚めることはなかっただろうに、倒れてからは玄関に近い部屋に移った。私も東京に出た頃は自分の家と錯覚することもあったし、引っ越しが重なれば、和光市なのか西船橋なのか、上板橋なのか、目覚めてからすぐは分からなくなることがあった。新潟でもそう。でも、この部屋にもう17年、錯覚することもない。
 ひとつの建物の中に狭い店が横に並んでいて、店と店の客席の間にある潜り戸をいくつか通って、ある店に辿りつく。その店でバイトで働いているのは僕の交際している人だが、彼女が貯めているお金を借りることになっている。彼女はいないが、店の人は分かっていて、小さな箱を持ってくる。そこには小銭が沢山は入っていて、500円玉が12、3枚、とその他。その500円玉が四角で、四つの角が直角に折れている。その時は不思議と思わなかったが、目覚めてから、印象に残った。それから、500円が12、3枚なら六千円位だが、夢の中では計算違いをしていて1万2千円位だと考えている。

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