« 光陰派 | トップページ | テキスト »

2011年8月18日 (木)

 暑い盛りに出てきて早朝から薄明まで蝉は鳴く。夜突然火が付いたように鳴き出すのは何かに襲われた不運な蝉、昨日も窓の外で鳴き出して、声のする暗闇に向けてタモをぐるぐる回すと、飛んで逃げる蝉が一瞬見えた。蜘蛛の巣は昨日払ったばかりだから、すぐに張り直したらしい。地中で7年、地表では1週間と云われる蝉の一生も、色々調べると7年前後であり、1ヶ月程度成虫で生きると云うのが本当のようだ。7年で7日は語呂がいいから広まったのだろう。それにしても昆虫としては異例の長寿なのに、儚い生き物の代表選手のような扱いを受けているのは、幼虫として地中で過ごす7年がまるで成虫になるための強いられる修行期間みたいなとらえ方をするからで、そういう意味ならミミズとかモグラなんかは報われない。多分と僕は想像する。毎日これといった目標もなくサッカーを楽しんでいた女子が、ある時日本代表に選ばれてワールドカップで優勝する。蝉の一生はこれと同じだ。蝉の場合、鳥とか蜘蛛とか蜂とかに捕えられないかぎり優勝なのだ。

|

« 光陰派 | トップページ | テキスト »

犬に如かず、虫に如かず」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: :

« 光陰派 | トップページ | テキスト »