本気でやらないとつまらない
気のせいかとも思っていた風邪も、図書当番をしている午後になって、喉の痛み、頭痛、体のだるさと確かな症状となった。運動会前にひかなくて良かったと思っている。良い悪いはともかく、なんでも本気になるのが僕の一面でもある。徒競走が殊に速かった記憶はなく、中学三年の時に100mの選手で四つくらいの中学が集まる大会に出た記憶があるだけだ。選手なら速いだろうと思うだろうが、スタートが肝心だと思っていた僕はフライングをし、二度目のスタートは出遅れて最下位だった。多分出遅れなくても同じ結果だったろうと思うくらい断トツのビリ。それが徒競走の最後の記憶。しかし、元々は運動神経には長けていたのだろう、高校二年の時の体育の走り幅跳びでは2クラス中一番だった。これは僕の秘密の勲章である。その跳び方も空中で足をバタハダ振るはさみ跳び。そう簡単にできない跳び方を教わったわけでもないのに普通にやっていた僕は確かにスポーツのセンスはあったのである。それでこの運動会、数日前にリレーの選手で出ると決まってから、どーむでのランニングの中に全力疾走を取り入れた。半周を全力で走って半周を流して、ふと思い出したのは大学の時の事。体育の授業でウェイトリフティングをとっていたのだが、これは取り易かったからで好きだったからではないが、体育祭の選手で出ることになり、前夜なかなか眠れないので部屋にあった焼酎をストレイトでがぶ飲みしたのである。朝起きると二日酔いで起き上がることもできず、体育祭は欠席。やる気満々であったのに臆したと思われるような結果になった。それを思い出すと、ここに来てけがでもして出られないとなれば代わりを探すのに大変なのだから、とにかく出ることが最優先だと慎重な気持ちになってくる。転ばずに走ればそれでよしとしようと。今更練習してもどうなるものでもないだろと思っても、やっぱり全力で走るのは本気にならないとつまらないからだろう。何も得られない。
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