母のダンボール
春休みの最中、三月の終わりに出稼ぎから帰る父を楽しみに待っていたことを思い出した。夢で目覚めた未明。農閑期の11月から3月まで出稼ぎに出ていたのは私が中学2年までだろうか。父が出稼ぎに行く日の寂しかったことなど、記憶の底のどこかに残っている気もする。東京にいる私に母が送ってくる段ボールの箱もなぜか思い出した。米の他に駄菓子の類など様々隙間を埋めて詰められている。
黎明犬が鳴く声がして、階段を下りていくと、父の部屋のストーブのタイマー切れの音がしている。3時間前、夜中に起きて点けたらしい。やはり、良く眠れないようだ。母のストーブも点いていて、暑いのか毛布も1枚ベッドの脇に落ちている。おむつも、内側に当てる尿とり用のおむつもベッドの脇に落ちていて、父が取ったのか自分で取ったのかと聞くと「くっさればばさ」がどうのこうの、と夢の話。母は昔から口が悪い。2階まで上ってきたとも言う。必ず立てるようになるからね、と医者が言ったというので「へば、医者の言うとおりになったねが」と、寝起きの私は話を合わせる。
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