ノーサンキュー
物語としてつながるように、思い出そうとする。曖昧なものは、いっそう曖昧になる夢。もともと支離滅裂、非現実的な物語、思い出そうと努めたことさえ朝には忘れている。
天上から水がザアザアと落ちている。全体から、そして天井板が外れかかっているところからは特に。僕は半裸、場所はトイレの中、自然の事のように考えようとするが、やはり不自然だと思いなおし、トイレを出ていく。若い男が自分の兄が警備会社に勤めているので聞いてみると電話をかける。そして、彼に従って進んでいくと、古民家を改装したような、天上の高い焼肉屋の中に。肉を焼く煙と煙草の煙でもうもうとしている、その煙で発報したようだ(発報というは火災報知機が感知すること。学生の時していた夜警の仕事では日常的に使われていた)。
仕事が終わってから待ち合わせて食事しようという約束。相手はYなのか、今まで付き合ってきた女性の総体なのか、はっきりしない。その店がどこなのか思い出せず、彼女の母が経営する食堂の前を通ると、中に人の気配はするが、もう閉店の札が下がっている(母親がお店をしている女性とはつきあったことはない)。それで彼女に電話すると、電話には出るが寝息だけが聞こえてくる。(最近YはIフォンに替えたが、全然使えこなせずメールさえままならない。その携帯を前にして勉強疲れで眠っているYを想像しているが、その想像が夢の中で行われたものか、思い出す作業の過程の中なのかは不明)。仕方なく街を歩いていくと黒人がビラを配っている。何かの勧誘のようなので、受け取らず「ノーサンキュウ」と言うと、怒った顔で何か大声を出す。結構な金の入っている鞄をどこかに置いてきたのを思い出し焦る。急いで戻ると何かの店の前の歩道に置いてあり、他にもサラリーマン鞄が二三、同じように置いてあるので、自分のだけ狙われるということはなさそうだと安心する。
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