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2012年9月 1日 (土)

ずっと一緒だと思う

今日もまた暑く、私は今朝の夢さえ忘れる。

死ぬことはないのにと思えば、泣きそうになる。現実として受け入れるために何度でも涙を流す。

男前が台無しになって、本人も苦笑いしているだろう。足を滑らせた時、とっさにカメラを抱いのだと思う。

ここから見える山のどれも、見えない山にも彼の記憶は刻まれ、弔う言葉もなく、道に迷いながら、我々は今日限りの頂を目指す。
 管理人のいない、他に登山客さえいない山小屋で、宿泊代を箱に入れていた。生真面目だなと思いながら、以来それに倣っている。林檎の芯なら藪に捨てるが、腐らないゴミなら誰のものでも拾っていく。池塘の水でコーヒーを作ると、コーヒーを入れる前からコーヒー色で、そこに蛾が飛び込んでも掬って出して平気で飲んでいる。この九年、数えきれない山行の隊長として、そのひとつひとつをこれから思いだすことになり、まねできることとできないことはあるが、どの山でも思い出さないことはないから、ずっと我々と一緒だと思う。
(2004/8/7杁差岳長者平)(2005/6/20新保岳)(2008/9/28磐梯山)(2011/4/24菅名岳)
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