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2013年2月 2日 (土)

否定はしない

 山に持っていくガスカートリッジは中味を少し残したままどんどん貯まっていくことになる。残り少しのカートリッジを持っていくと、たとえ日帰りでも、もう一つ持っていかなければならないし、使い切ったら持ち帰らないとならないから、その分荷物が増えることになる。だから軽くなってきたのはそのままになって、かといって捨てられずに貯まる一方なのである。ところが数年前にTKさんに勧められて通販で買ったのが、ガスカートリッジからガスカートリッジにガスを移す道具。金属の連結器で二個のカートリッジを繋げて立てておけば、上のカートリッジから下のカートリッジに液体ガスが流れていく仕組み。上を温めて下を冷やせば移動が速いので、雪のあるこの時期の暇潰しに適している。洗面器に雪を沢山入れてきて、そこに一方のカートリッジを埋めて冷やす。上の方のカートリッジはドライヤーで温める。すると上の方はすっきり空になって、耳元で振っても液体の音がしなくなる。下の方はだんだん満タンに近付く。今日は5本を空にした。去年は何年も貯めていたので20本ぐらい空にした。全き空となったカートリッジを捨てるのは気持ちが良い。不燃物の回収日の前日に、そのカートリッジに穴を開ける。釘を当て金槌で叩いてガスを抜く。それはなにか供養に似ている。供養の気持ちに似ている。そのカートリッジの整理をやっている間中、H家の早起き犬が吠えていた。不審者に吠えるけたたましさでなく、散歩を要求する声で、まだ昼を回ったばかりなのに、どうしたんだろうと。でも早起き犬にとって吠えることは私が走るのと同じで、これは健康のためであり修行でもあり、日課でもあるかもしれない。なにを得たかを思えば、誰の在り様も否定はしない。ただ、好き嫌いがあるだけだ。だから、早起き犬よ、否定はしないが、まだ吠えているようなので、きっぱり言おう。うるさい。貴君の前まで行って言いたいところだが、貴君が益々吠えるのは火を見るより明らかなので、心の中で言うのである。

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