着ぶくれて
奇妙な夢のなかに、ひとつだけ現実的で、意味のないもの。四Sとは誰だったか、と夢と現の間で考えていた。山口誓子、高野素十、水原秋桜子、もう一人が分からない、思い出せない。日野草城、山口青邨、渡辺水巴、さ行の俳人は何人もいる。明かりを点け、寝る間際に開いていた本、山本健吉の「現代俳句」を拾って見ると、阿波野青畝。
寒波が続く。ドームで走って、いつものように嗽をしようとバッグから嗽薬を出したら凍っていた。ペットボトルに入れた薄めた嗽薬が半分シャーベット状になっていた。二月も下旬になって、この冬一番の冷え込みということだ。
追伸、寝る前に読んでいたのは角川の「俳句歳時記」だった。そのひとつの句が気に入って、折り目を付けていた。四Sと関係ないことはもちろんないが、四Sという言葉は出て来ない。なぜ、四Sなんて思い浮かべたのだろう。「着ぶくれて我が一生も見えにけり」五十嵐播水
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