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2013年5月 6日 (月)

飯豊で会った人たち

 駐車場はほぼ満杯で、路肩に駐車するために道路脇の雪をスコップで削っている時に、また一台の車がやってきた。登山ですかと聞くとそうですと言う。今日はどこまでですかとまた聞くと行けるところまで、と慎重なような曖昧な答えで、そのうちスキー板を下ろした。先に出た彼と地蔵岳までは先になったり後になったり、地蔵岳で休んでいた彼とまた立ち話をした。本山を眺めながら今日は左の沢を登って稜線に出て、明日は本山の斜面を滑るのだと物静かに言う。ええ、あの斜面ですかと、声を上げるくらい急な斜面だ。右か左か、どちらも滑れるのだけれど、と指差して言う。私と同じ位か、もう少し上に見える。地蔵を下った彼の姿はあっと言う間に視界から消え、しばらく御坪に向かってスキーの跡だけはあったが、やはり沢に下ったのか途中で見えなくなった。
 切合小屋には私たちが一番遅く着いた。冬の避難小屋は二階が出入口で、その入口の傍にいた二人と言葉を交わすうち、年輩の方が連休に飯豊に来る度にお会いする福島の人だとYが気付いた。五月連休に飯豊に登った最初、地蔵岳で一緒になって話をして、彼のトレースを辿って御坪から切合への沢を越えたのである。帰りも地蔵辺りで一緒になって、靴擦れがするというので、貼るタイプの包帯を上げたら、駐車場で待っていた彼がビールをくれた。木製シャフトのピッケルは今も変わらず傍らに置いて、我々の事は覚えていないと言いながらにこやかに話してくれた。翌日ひと足早く頂上に着いた彼は、すれ違う時にチョコレートを手渡してくれた。その後ろ姿である。
 二日目、本山に向かう途中、「水晶(峰)」から来た単独行の若者二人にあった。頂上で写真を撮っている時に御西側から登ってきた4人パーティも水晶から来たそうだ。前回御西の小屋に泊まった時も水晶から来たパーティは何組かいた。水晶というのは、大日岳に直登するオンベ松尾根の支尾根で、冬だけのルートである。困難さで言うと、我々のように大日杉から本山往復を中学生レベルだとすると、水晶から入って川入に下りるのは大学レベル、我々のがバク転だとすると水晶は3回転1回半ひねり。御秘所をビビってるYはバク転で頭から落ちたレベルだろう(残念)。切合を下ろうとしたと時に通りかかった二人は蒜場から来たと言っていた。蒜場もまた大日につながる冬道、これは伸身の3回転2回ひねり。私のような者でも飯豊を語ることはできるが、せいぜい頭を打たないように注意しなければならない。(写真三枚目/中央奥の大日岳から左に延びるのがオンベ松尾根で、その左端に見えるか見えないのが水晶峰辺りだと思う)
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