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2013年6月 2日 (日)

ひとりだとさぞかし心細かったろう

 従弟が光兎山から戻らないというので、AKと探しに行く。警察と消防との捜索隊は明朝7時出発だという。登山口に従弟の車があるのは叔父と区長でもあるAKが既に確認済みである。行くと決めて10分で支度して、11:15中束口登山口発、各々ヘッドランプを二つ持ち、そのひとつは手で持って四方を探しながら登った。虚空蔵峰から女川、大島方面、坂町辺りの夜景がきれいだった。稜線に出ると風が強くなり、呼ぶ声もかき消える。頂1:45。頂上からは村上方面も良く見えた。こんな田舎の深夜にと、なにか意外な感じを受けながらもきれいだと思った。滑落しそうな場所を照らして、声を張り上げるが、たとえ足を滑らせても今の時期なら木に引っ掛かるはずだ。そんなに下まで落ちなければ登山道に必ず戻るはずだと首を傾げながら下る。行ったことのない水場にも下りてみた。このまま帰らなかったらと従弟の人生を思って感傷的になる。従弟というのは野良猫の世話人であり、犬の散歩係であり、父の通院の運転手であるTのことである。人一倍繊細な男の歩んだ道のひとつ。3:30過ぎから白々と明るくなり、朝型の、いろんな種類の鳥の鳴き声を興味深く聞かせてもらった。4:30すっかり明けて駐車場に着く。叔父も父も既に起きていて、見つからなかったことを報告、もはや警察と消防に頼むしかなく、私の出る幕はないので、予定どおり5:15米山に向け出発。その車の中でAKから無事下山の電話が入った。七時過ぎだったと思う。捜索前に自力で下山してきたと言う。米山山頂でわずかの時間熟睡する。今夕、いつものように犬の散歩のために来たTにヘッドランプを上げた。

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