東京での山行⑥常念≫槍穂2/4
この写真にも画鋲の痕があるから、気に入って西船のアパートの壁に貼っていたのだろう。この西船のアパートには大学の二年、あるいは三年目から卒業して上板橋の塾に勤め出した二年間はいたから、計七、八年はいた。良いも悪いも青春の中心をここで過ごしたことになるのかもしれない。昔の写真は感傷的な気持ちにさせる。感傷のついでに言えば、できれば同じルートで今の山仲間と歩いてみたい。同じルートだとこれから始まる大キレットがあるが、「綿野舞」さんの杁差岳のブログによれば「体力があり天候に恵まれれば大丈夫」みたいに書いてあった。その通りかもしれない。AKやYのへっぴり腰も心配だし、Kさんのおっちょこちょいはもっと心配だけれど、まあ行けなくもないだろう。I会長もさっさと会社から身を引いて、大勢で行けたら良いと思っている。その時は重い荷物をずっと担いで来られた三先生もいっしょならなお賑やかで良いだろう。光あるうち光の中を歩め、という言葉もあるし。
①西岳辺りだろうか。後ろに見えるのは涸沢カールと前穂、奥穂、北穂だろう。
山小屋で補給せず、自分で担き上げた物だけで歩き通す、みたいなポリシーがSさんにはあって、僕が東鎌の、多分ヒュッテ大槍に着いた時、自販機でジュースを買って一気飲みすると、大変機嫌が悪くなった。そして、槍ケ岳山荘にようやく辿りついてテントを張ってから、さて槍の頂上に行こうと言うと行かないと言う。機嫌がまだ直っていなかった。ここまで来て槍ケ岳の頂上に登らないなんてあんまり馬鹿馬鹿しいので相手にしないでさっさとテントを出て登り始めると、頂上に着く頃に彼がようやく追いついてきたのだった。夕方だったためか頂上は空いていた。仰向けになって寝転がっていた人がひとり、その写真が下。後ろは裏銀座の山並み。高瀬ダムから入って野口五郎岳、水晶岳、鷲羽岳、そして西鎌を経て槍ケ岳に至るコースもいつか歩いてみたい。
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