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2013年10月 4日 (金)

東京での山行⑥槍ケ岳3/4

  地下鉄東西線、多分九段下で降りて、長い階段を上っていくと皇居外周の一角に出る。そこには人気の無い小さな公園があって、そこがランニングのスタート地点、一周5㌔、今から思えばわずか5㌔ではあったが、この頃から山の計画が決まるとランニングをしていた。大体30分以上は掛かって、速くて27分位だったような幽かな記憶がある。この頃は今のように皇居の周りを走る人はそう沢山はいなくて、だから走る方向も決まっていなかったような気がする。前から女性のランナーが来れば自然とスピードは上がり、その分すれ違った後に落ちるというような、臨機応変な態度であったけれど、それなりに持久力はついたのだと思う。
 大キレットを越えて穂高に行くのに不安はあった。滑落事故が多発する難所だと聞いていたからである。槍でのテントの夜、キレットに進むかあるいは(多分)
西鎌尾根を通って笠ヶ岳の方に行くか決めかねていた。それで、明朝早く起きた方が決めることにしたのだが、不本意にも僕の方が早く目覚めて、しばらくは様子を窺っていたのだろうけれど、腹を決めて大キレットに向かうことにしたのである。それでこの夏5人で歩いた南岳までの稜線を早朝に踏み越え、大キレットへの大下りを経て、その難所に足を踏み入れたのではあったが、僕らがやがて目にしたのは、人の列、つまり渋滞する登山者の列、その中には小学生も混じっていて、痛く拍子抜けしたのを良く覚えている。臆せず来て良かったとつくづく思った。残念ながらその渋滞の写真は1枚もないが、多分前夜南岳山荘に泊まった人たちが一斉に穂高に向かう列の最後尾に付いたのもしれない。
①南岳辺りから槍ケ岳

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②ここから大キレットに下る、辺りか
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③途中。後ろは笠ケ岳
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④途中。とにかく天気は最高に良かったようだ。
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⑤北穂高岳に着いて。槍ケ岳の方向。
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⑥2日目に通った大天井岳までの尾根が最奥。
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