靴下を探す
この日曜は江浚いで、集落の担当の人から草刈機を持ってくるよう指示があった。草刈機は去年何度か使ったが、使っているうちに止まったり、止まったエンジンをまたかけるのに手間取ったりしてかなり調子が悪いので買うことにした。共同作業で、しかも水路に沿って移動しながらの作業なのに、そんな草刈機では仕事にならない。それから長靴にも確か穴が空いていた。片方に水が入ってきて冷たい思いをした記憶がある。川に入るから、この長靴は農業用の、普通の物より長い、特長とか半長とかいう特別なやつだ。いずれも村上のムサシでなければ売っていない。草刈機を車に積んで、それから長靴を見にいく時にYから電話がかかってきた。今日パルパークで走るなら僕も一緒に走ろうかと来る途中に電話した、その折り返しで、今日は仕事が遅くなったから走らないということだった。Yの会社はムサシの近くなので、カッパ寿司に行くことにして、長靴売場で待ち合わせた。農業用の長靴が見つけられなくて、長めの普通の長靴をあれこれ履いてみている時にYが来て、こういうのしかないと言うと、店員に聞いたのか少し離れた場所に沢山あったのを見つけてくれた。何種類もあるので、いろいろ履いて選んでいるうちに、不図片方の靴下がないことに気付いた。今日は歴史館の史跡巡りで、山道を歩くので、普通の靴下の上にもう一枚、登山用の厚手の靴下も履いていたのだが、その片方が無くなっていた。古くてゴムが伸びきっていたので、どうも長靴を脱ぎ履きしているうちにどこかの長靴の中に入ったままになったようだ。それでYと二人して試着した長靴を調べはじめた。結構何足も履いたのでなかなか見つからない。もしかして最初に履いていた普通の長靴の中かと思って、そっちに戻って捜したりもした。古くてよれよれの靴下をこのまま見つけられないまま諦めれば、それを見つける機会を得る客にしろ店員にしろ、意外だが不快な思いをするのは間違いない。そして最も安直な方法で処分されるだろう。そう思うと、どうしても探さないとならないと思うのだ。長年いろんな山で世話になった靴下だから、そんな処遇が許されて良いわけはない。Yは半笑いで探していたが、私は本気になって掛かった。そして本気になって捜してすぐ靴の中に確かにおいてきぼりにされていた靴下の方っぽを見つけた。
先般は脱げないで困り、今回は脱げて困った。
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