2014年5月備忘録
帰途、はっとしたのはタニウツギが咲いていたこと。昨日今日咲き出した様子ではなかったから。
もしかするとフジもと思った時には、確かにその紫が目に入った。なにを思って毎日ここを通っていたのかと。
県道を外れるとスイバもハルジョンも路肩に咲いていた。鉈打峠、5月15日のこと。桐の花を見たのは翌日。
選手が集まる会場に近付くにつれ、走りたかったという気持ちが募ってくる。そして、走れる健康の有難さをつくづく思う。
たとえいろんなものを失くしても、たとえなにも得られなかったとしても、今健康であることには感謝しなければならないと。
Yはへろへろになって帰ってきた。へろへろにならなければ大会の意味はないのだ。2時間32分、今までで一番遅いけれど、そして年々遅くなるけれども、ぎりぎりのへろへろになって完走することに意義があるのだ。だから、ここからまた始められるのだ。
もう、東根まで3週間だから、出る気なら練習を再開しなければならないと堤防を走り始めた。折り返してから右足が痛む。歩こうかと何度も思ったが、歩けば長いし、10㌔走った結果が大事なのだからと我慢する。悪くなるのならそれはそれで仕方ないこと。ごまかしはきかない。歩くようなペースで57分、Yの最後の苦しみが分かった気がした。難しいことだ。人の立場、気持ちになるのは。分かっているつもりでも。
今日咲いた花を今日見るために走らないといけない。
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