蒜場山
登山を再開して2年位は一人で近くの山を登っていたが、蒜場もその頃初めて登った山だった。慎重のつもりでも知識も経験も少ないから危ない思いをすることは多かった。ダムを渡って左に上がれば登山道なのにまっすぐについた踏跡を辿ってしまったのである。古岐沢沿いの岩魚釣りの道だった。気付いた時はかなり入っていて、地図を見てすぐ横に聳える崖の上が登山道だからと登り始めたのである。崖登りと藪漕ぎのミックス、途中で泣きたくなるくらい疲労困憊したが、進むより仕方ない。蚊に刺されながら脱糞して進んだ先に「独標」看板のある登山道にぶつかった時は声を上げて歓喜した。300mから738mまで、400m程度の藪漕ぎをして登山道がいかに有難いものか身に浸みて分かった。その日は岩岳まで行って戻って、日を置かずに頂上に立つと、藪の中にオオサクラソウを見つけた。ここら辺りでは珍しい花だから良く覚えている。次に会の山行で行った時も咲いていたのだが、今回は見つけられなかった。無かった花があることはないが、あったはずの花がないことはある。
(中央が烏帽子岩、その左に俎倉山。後ろになだらかな五頭の稜線)
(蒜場山頂。中央は大日岳、左に梅花皮、烏帽子、北股岳)
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