2020山行

  • ３月15日　光兎山
    山に登ることは贖罪である。 喘ぎの中で 驕りをつくづくと知り 戒めることができる 冬の終わり　見上げる白嶺が切ないのは まだそこを歩く私がいるからだ

2019山行

  • 牟礼山　12/22
    要らないものだけ精いっぱい背負って 私らは山に向かう つぶれそうな思いが そして膨らんでも 行く場所はないことを知っている あれが水晶、あれが槍と指さすのは 希望でなく、想い出 だから、果たせなかった約束を 忘れないうちは 見晴らしの良い稜線を 目指すのだ

2018山行

  • 茅ヶ岳　12/2
    要らない荷物だけ 入ったザックを負って山に向かう その重さが 生きることだ そして 捨て処なく戻ってくる それが登山だ 慰めはモルゲンロート 懺悔の色 霧に映った自分の姿が 忘れた未来を暗示する

2017山行

  • 古道を行く②５月26日(日)小和田から滝原
    思い出したくないことが生きた証 叫びと安逸と 涙と屈託と ヒメサユリは雨にうたれ 風に揺れるニッコウキスゲ 挫折と希望と 頂の上に広がる青空が 惰眠を誘いそして覚ます いつか

2016山

  • 迦葉山　11/20
    僕らが登れる山は限られているが 限られた山でさえ一生掛かっても登りきれない 陽と汗は永久に輝き 果てない夢を抱かせる 雪と風は その夢を砕く だからいつでも現実と夢の 重さを担いで 厭くことがない

2015山

  • 野須張(五頭山塊)　12/20
    山座同定は希望と軌跡 登った山と登る山が 今を支えている ずっと生きられるなら 登る意味もないが いのちのかぎりを確かめに行く

2014山

  • 五頭山　12/28
    凍える指がなぞった言葉 滴る汗に濡れた岩の 雲に抱かれ 風に洗われて 刹那の命が 永劫に晒されてある場所

2013山

  • 雲取山　2017　
    時折、あるいはいつも考える。今何処を歩いていて、頂までどれくらいなのか。麓にはいつ着くのか。もう歩かなくて良い場所から。

2012山

  • 12/2　嵩山(たけやま)
    生きてきた糧が柵になる　間で見る夢

2011山

  • 2011/12/5荒船山
    　山に登ることの意味は、山に登らなければならない人しか知らない。 　せめてその汗に見合う風を送れ　稜線にある一時

2010山

  • 12/4～妙義≫両神≫浅間隠の３日目
    　ひとつひとつの山行が宝物になると言う。過ぎていく時間を愛しむ気持ちが大切な思い出を作る。

2010花

  • チングルマ8/1大天井岳
    花が見たくて山に行くわけでもないが、思い描く稜線には風に揺れる花がある。

2011花

  • 2011/8/21　飯豊山～御西岳
    雪の残る山に入ってマンサクを見れば春はくるらし、と思う。その年初めてのハクサンコザクラを見つければ、確かに今年も夏が来て、と思うのである。季節と場所を限って咲く花を見ることは生きている証、過ぎていく時間の証。悔いと諦めとわずかな希望の証。

2009花

  • キバナアキギリ9/18大里峠
    　花期の限られる花は時間の移ろいを花の色に秘めている。戻らない明日と不確かな昨日が今日を限りに咲く花弁の影に見える。 　今年見る花、いくつになるか。

2009山

  • 榛名山12/13
    苦しいだけのようでいて、なぜ登るのか。それを確かめに、また山に行く。(カモ・シレーヌ　仏/作家)

2008山

  • 高坪山　571ｍ　12/14
    今年は何度山に行けるか、同行者の無事と楽しい登山を願うばかりだが。2004/8/3飯豊、大嵓尾根から北股方面を望む

2007阿賀北山岳会山行

  • 大境山1101ｍ10/28
    　この年から１年12ヶ月の山行。12ヶ月山行賞、最多山行賞も設定。

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2014年7月15日 (火)

蔵王下見

愚直であっても一途であれば何らかの答えに辿り着く
紺碧の空を見下ろす
砂礫に咲くコマクサ
不毛に立つ歌人
烈風酷寒の如月に
遅い春と短い夏が
ここを過ぎて呼び止められて初めて
合わせる手が凍え
倒れた人を思う
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投稿者 桜咲春 時刻 03時52分 |

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