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2014年12月 9日 (火)

黎明犬

 黎明犬が未明に鳴き出すのは目覚まし時計を持つからではない。「夜の深さと夜明けの近さ」を知るからでもない。新聞配達が来るからである。何年通おうが、黎明犬は家人以外には吠えることにしている。悪意を持っても持たなくても一生懸命吠えることにしている。挨拶の意味はなく、その吠える声が家人にきっと届いて、家人に自身の存在を認識させ、それが散歩の誘引となることを期待して吠えるのである。私の目覚まし時計より早い黎明犬の声を私は目覚まし替わりにすることもあればしないこともある。怖い夢から覚めて深い闇に包まれて眠れば夜明けは遠くとも良いからだ。

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