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2014年12月11日 (木)

丹沢山 

未踏の山域に足を踏み入れる不安と期待は登山人に共通する感情であろう。今年は八ヶ岳、立山と、そういう機会が多かった。そして初めて訪ねた山を振り返る時、すでに懐しささえ感じるのだ。丹沢山は神奈川の山だ。神奈川には叔母がいて、今でも一年に一度は墓参りに来る。そんな神奈川に山登りに行くのはなにか現実的でない気がしたが、全国的に晴れ間があるのは神奈川だけ、二転三転する予報に間際まで決断できなかったが、一日だけは晴れそうだった。11月29日(土)最もポピュラーな登山口大倉に昼前に着く。バス停兼登山案内所には雨の中下山してきた人たちが沢山いて、合羽を脱いでいた。食堂に入るとバス待ちの間熱燗を飲む年輩の人も。予報通りなら三時には晴れるので、近くを散策していると間もなく雨が上がった。Img_0001_105
一時間歩いて、丹沢山塊で唯一のテント場に着く。テント場の前の大倉高原山の家に寄るも管理人不在、
テント台一人400円、水代一人20円、二人分計840円を水場に提げられた缶に投入。沢山の山小屋を見てきたが、ここは廃屋の感があって頗る感心した。トイレも別棟で、バイオ酵母式とかいう能書あり、利用料は30円。水もトイレ利用料も聞いたことのない価格、廃屋の外観に相応しいとも云えるとまた感心。
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困ったのはビールは小屋で買うつもりで担いでこなかったことだが、なんとYが
500を二本ザックに入れてきていた。それを飲みながらテントの中で夕食にしていると遅ればせながら管理人が登場した。明日も泊まるというと連泊の場合は1300円にまけるという。ビールはあるのかと聞くとあると言い、いくらかと聞くと280円だと言う。耳を疑って聞き直したが、間違いなく280円らしい。明日の夕方には帰るというから、その破格のビールを四本買っておくことにして、その他なにか記念の品はあるかと聞くと「丹沢賛歌」という自分が制作したCDがあるという。これも480円という安さなので、酔狂にも買ってしまった。明日蛭ヶ岳まで往復するというと、12時間は掛かるという。3時には出ると言うとそれなら大丈夫だと言う。
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3時に出て塔ノ岳6時。昨日の夜から美しい夜景を見ることができた。
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塔ノ岳頂上と富士
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塔ノ岳頂上の小屋、尊仏山荘と神奈川の夜景
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丹沢山頂上
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丹沢山系の最高峰蛭ヶ岳に向かう
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途中からガスって眺望はなく、塔ヶ岳に戻ってくると山荘を鹿が覗いていた。

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登ってくる時は暗くて見えなかったが、登山道は晩秋の美しさだった。
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テント場のベンチで夕食。管理人さんが来て、我々のテントの他にもう一張りあるテントは今晩泊まるのかどうかと聞く。そんなことは分からないと言うと、自分はもう帰るからもしその所有者が帰ってきて、今晩も泊まるようだったら水場の缶に料金を入れるよう「言っといて」と言う。ええ!と思いながら分かりましたと言って笑ったけど、多分言えない。でもそうこうするうちに戻ってきたので、下の管理人に告げると大急ぎでやってきてなにやら話していたが、昨日の分は昨日払って、今日は泊まらないで帰るということだったようだった。どうも全般的にビール280円の精神が徹底している。
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翌朝、雨の中を帰る。
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日本一には魅かれたが閉まっていた。
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雲の湧く稜線に」カテゴリの記事

コメント

塔ノ岳頂上の小屋、尊仏山荘と神奈川の夜景は、なにか、この景色にかけてもいいような気がする。ここに、あそこにやはりなかった人生なら、あしたのジョー 第66話で検索して、エンディングの音楽聞いてみると東北のどさまわりの中に、仄かな希望
が生まれる。

投稿: 失業者の思い | 2014年12月23日 (火) 22時34分

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