鳥海山
山登りを再開してから鳥海には三回登ったが、いずれも鉾立から。今回は滝ノ口から初めて登った。登山口の駐車場から鳥海山全景が見えた。登山口から目的の山が見えるのは珍しい。最初の雪渓は辿れるところまで行った方が近道だろうと思ったが、雪が無くなると沢に出て、この沢がだんだん淵のある立派な沢になり、沢登りの様態となった。進退窮まる前に夏道のある方の藪に入ったが、これが背丈を越す密なジンダケの藪で、お互い見失わないように声を掛けあって進んだ。時々姿が見えなくなるのは筍を採るためだ。今昔物語かなにかに籠ごと崖から落ちた守護代が沢山の茸を採って這い上がってくるみたいな話があった気がするが、それを思い出した。人生を楽しむには余裕が必要だと読む。ようやく夏道に出てほっとしている時にだいぶ年配の登山者が上がってきた。雪渓の途中で腰を下ろして休んでいた人だ。登り始めてすぐの場所で大休憩をしていたので、先を思いやったが、その人は我々のように雪渓をそのまま登らず、脇の藪に入っていった。そこが夏道に出る最短であったのだろう。その人が不意に下に現れて、我々は足の遅い彼の前で出発しようと若干焦り、綿野舞さんはカメラを忘れ、その人に教えてもらい、さらに追加してサングラスも忘れたのも教えてもらっていた。カメラとサングラス、いずれも彼にとって必携のアイテムなのに、それを忘れて出立する気になったのは沢疲れ藪疲れもあったのかもしれない。河原宿を過ぎて雪渓登りが本格的になった。
4時に出て6時半過ぎに駐車場に着く。鳥海を見ながらYの作ってくれたとろろそばを食べる。
最初の雪渓。前方に座って休む先行者。
雪渓の先は沢登り
次いで藪漕ぎ。Yの姿が見えないのは筍採りに余念がないからだ。
ようやく夏道に出ると鳥海山がよく見えた。
河原宿を過ぎると本格的な雪渓歩き
雪渓上部から夏道へ入る。コバイケイソウが咲くのはまだ先のようだ。
尾根に出ると鳥海全貌が現れる。左が新山、その奥が七高山。
七高山と新山で。
下りは薊坂から雪渓に下りる。
鳥海高原家族旅行村のバンガロー。一泊3,780円だから1人1,000円のキャンプ場より安い。
玉簾の滝等を見て帰途につく。
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