塩見岳②
頭痛薬を飲むくらいだから軽い高山病なのだろう。富士山と北岳2回と、これが4回目ということになる。倦怠感もそのせいだ。しかし今日の荷物は軽いから心配は要らないと思っていたが、帰りは思うように歩けず、水くみも任せて花畑の写真を撮っていた。
稜線に出ると眺望が開けた。右の塩見岳の左に、農鳥、間ノ岳、北岳、甲斐駒、千丈ヶ岳と南アルプス北部の山が一望できた。
来た方向には荒川三山と赤石岳。ここは南アルプスのちょうど真ん中。
農鳥、間ノ岳、北岳、甲斐駒、千丈ヶ岳と見ながら歩く。
樹林帯のアップダウンを経て塩見小屋前に着くと、前を塞ぐように塩見岳が屹立する。
天狗岩と塩見岳
天狗岩まで登ると塩見は屏風のように立ちはだかる岩の山
その岩稜に、今季初めて見る花も多かった。そのひとつミヤマオダマキ
塩見岳西峰に到着。後ろは東峰。
東峰に行こうとするわずかの間に富士が姿を見せてくれた。
塩見岳東峰
西峰で昼食をとってから下山。帰途頭痛と倦怠感は増して、のろのろと歩いた。翌日下山の際も他のメンバーに荷物を分担してもらい、無事下山。会長は例の韋駄天で、早く下山して車をゲートまで持ってきてくれていた。清志郎なら「サンキュー!愛してまーす!」と叫ぶところだが、私は「どうも、どうも、どうも」と高橋敬三程度のことしか言えない。
鹿塩温泉に入って帰途につく。心の中では三名の背中を流していたとだけ言っておこう。
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