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2019年10月

2019年10月31日 (木)

唐松岳 10/20 

 飯豊の紅葉を見に行こうという綿野舞さんの提案に乗ったが予報は芳しくなく、唐松岳なら眺望も期待できるとこれも彼の情報に拠った。晩秋の北アルプスは初めて。泊りなら二日目に雪となることも心配されるが、日帰りだから今日の天気と登山道だけ考えていける気軽さがある。しかし、リフトの始発は8:15、下山最終が4:40、その間にコースタイム7:05をピストンしなければならないから慌ただしい登行のはず。その始発に合わせて関川を3:20分出発、7時過ぎに霧雨降る黒菱平の駐車場に着いた。ここからのリフト運行はこの日が最終日、一番に乗る光栄に浴したが、二本のリフトを乗り継いだ先の八方池山荘も、有名なケルンも八方池もやはり霧雨に煙っていた。但し何度も言うようだけれど、今年はもう元を取っている。焼石、秋田駒の二泊三日、荒川三山、赤石岳の四泊五日、いずれの山行も恥ずかしげもなく露わにした山体を納得いくまで眺めさせていただいた。今日がたとえ五里霧中であっても無事で帰れればそれで良い、そんな謙虚な心持が天に通じたのか、綿野舞さんの言ったとおりになり、八方池を過ぎた辺りで薄くなり始めたガスの中に山影が見え始め、その雲さえ越えると絶景が待っていた。
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「しょうがない、しょうがない、雨の日はしょうがない、有名なケルンも池もガスの中~」と口ずさみながら進むと・・
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突然薄雲の中に山の影が!
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勇気百倍となって
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この景色の中に飛び出した!(左から)不帰キレットに続く天狗の大下り、天狗尾根、白馬鑓、杓子、白馬、そして新潟県の最高峰小蓮華の緩い稜線。二名の表情は冴えないが、欣喜雀躍で感動に震えている。
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更に進むと、ようやく右奥に目的の唐松岳が見えてきた。左は五竜と鹿島槍。
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小屋手前のピークを越えると劔、立山が!
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そして唐松岳頂上。(左から)五竜、奥に小さく前穂、奥穂、槍、針ノ木、鷲羽、水晶、赤牛、真ん中奥に薬師、そして立山、真砂、別山、劔。
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こちらは不帰キレット側。天狗の大下りが中央縦に、天狗尾根の右に白馬鑓。杓子、白馬はその鑓に隠れて小蓮華の稜線。
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一日見ていても飽きない景色だが、昼食を取るため山荘の前へ。
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下山中も左に白馬三山を見ながら。雲海にわずか顔を見せるのは火打かな。
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かたや左には五竜、鹿島槍。
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八方池山荘のリフト乗り場が見えてきた頃、麓の白馬村にかかる雲の上に戸隠、高妻、そして妙高、火打、雨飾の山々が見えてきた。何度も候補になりながら、筆頭になれば天気が悪く、晴れれば他の候補に出番を譲っていた、不運で謙虚な山、唐松。こういう最高の形が待っていました。


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2019年10月16日 (水)

薬師岳

 全国的に芳しくはない予報の中で飯豊と薬師がまだ良い方だったが、関川は雨降りやまず、午後から雨が上がる予報だけれど、この雨に濡れないで歩くことは不可避だと判断、富山は薬師岳に向かった。薬師岳は昨夏の黒部源流周回で唯一登り残した山。
 展望は望めなくとも今年はもう元はとっている。7月の焼石、秋田駒、8月の悪沢、赤石、あの山行の全き青空には感謝して余りあるから。
 登山口の駐車場には霧雨が降っていて、最初から雨具を着て登り始めるのはいつ以来だろう。それでも昨夏、黒部源流周回をした際もここを登山口として初日太郎平まで行った道程は同じ、歩き始めれば車より目途は立つ。二時間歩いて稜線に出ても霧雨は止まなかったが、やがて青空が出、小屋に近付くにつれ薬師がその青空の下に姿を見せ始めた。一年前でも、一度きりでも懐かしい山小屋、太郎平小屋に予定よりだいぶ早く到着。小屋の前の広場から北ノ俣、黒部五郎、三俣蓮華、鷲羽、ワリモ、爺、水晶、雲ノ平と、懐かしい山々がはっきり見えて嬉しかった。明日の天気はいざ知らず、この光景を再び見られただけでも来た甲斐があったというものだ。
 翌日は強風の中、薬師をピストンして下山した。歩けないほどではなかったが、久しぶりの強風登行、いずれ来る日の下見と思えば、展望のないのも苦にならない。
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霧雨の駐車場を出発
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やがて青空が広がる雲の上に出た。
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薬師の稜線も高くに見える。
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小粋な恰好で薬師を遠望する。
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太郎平小屋到着。昨夏周回した奥黒部の山々が 一望に見えて感激する。
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薬師岳は左側奥だろうか。綺麗に見えていたのも夕方まで。夜になると風が強まり、翌日は姿を見せることがなかった。
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翌日、薬師ピストン。薬師峠のキャンプ場に下りてから本格的な登行になる。
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稜線に出ると風は強まる。
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 薬師岳山頂。一名は祠の中。あんまり出てこないので会長が戸を閉める。天気の良い時に再び!
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途中の紅葉
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太郎平小屋から駐車場まで三時間、有峰湖が雲の中に見え隠れした。
帰ってきてから雑誌をめくっていたら、受付の青年は太郎平小屋のご主人だと分かった。受付でのやりとりや、空いているので食堂でビールを飲んで良いとか言ってくれたり、親切だが飄々した感じの人で、薬師をピストンして小屋に戻った時は小屋の修理の大工仕事をしていて、ラーメンを注文するために呼ぶと、天井裏からツナギ姿で降りてきた。随分働くバイトだなと思ったがまさか経営者とは。







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2019年10月10日 (木)

たぶらかされているのか

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 猫が犬のすぐそばで寛ぐ姿を見て、探偵の話を思い出した。テレビドラマの探偵は電信柱やポストに隠れながらたいぶ後ろを尾行するけれど、本物の探偵はすぐ後ろを通行人のように歩いて尾行するという。ベテランになるとすぐ後ろ1m背後を歩いて、対象が急に立ち止まって、ぶつかってしまった場合でも「あっ失敬!」くらい言って通り越していく。この光景を見て最初ベテラン探偵のようだと思ったが、それにしても近過ぎる。いくら目が悪い犬でも気づくだろう。もしかして、たぶらかしているのか!犬語と猫語、通じ合うのかどうか分からないが、何かしらの手段で徐々に距離を縮めて、こういう関係にまで持っていったのかもしれない。

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またひとつ持病

 木曜夜のクライミングの翌日から肩、背中が痛み出して、三連休を我慢しても一向治らない。車の運転が一番つらくて、机にも10分と向かっていられない。右肩というか、その下の背中というか、痛いというか凝りというか。連休明け火曜日が父の受診の日だったので、ついでに診てもらうと炎症ということで痛み止めと湿布を出してもらい、午後は行きつけの整体でいつもより30分多くかかったが、全く和らぐことがない。鍼は好きではないが、翌々日にはS鍼灸医に行き、この日ランニング後に血尿が出たので、このことと肩の痛みの因果関係を疑い、翌日には半日また休んで坂町病院の泌尿器科に。そしてこの日の四時には村の診療所に行く。週を越して月曜日には最後の望みとばかりに普段馬鹿にしている電気治療をモットーにしているAクリニックにまで、藁にもすがる気持ちで向かったのである。一週間6回受診、それだけ辛かったのだが、全く改善せず、痛くなってから二回目のクライミングの時、ビレイで上を見上げる時が一番痛いので、六人中二人の医師が見立てたように首の骨が神経を圧迫することからくる肩の痛みだと初めて実感した。ただ、そう診断した両先生は注射をし、痛み止めの錠剤と湿布を出しただけ、方や姿勢を正すこと、方や電気を掛けていきなさいと、なにか根本的な解決策でないようなので、深刻な痛みと乖離を感じていたのである。クライミングの最中、ビレイしている私がこの苦しみを訴えると、参加者のひとりS教育長が自分もそうだったと言う。やはり車の運転が辛くて、紙の棒に先に柔らかい物を置き、その上に顎を乗せて運転していたと言う。それでどうして治したんですか、と聞くと、いやこれは治らない、慣れるだけだ、という冷酷な答え。どれくらいで慣れましたかと更に聞くと三ヶ月くらいかなとおっしゃる。そんな苦労をなさっていたんですねと言うと、お察しのとおりだという風ににやりと笑われたが、私は喜んで良いのか悲しんで良いのか、複雑な心持でビレイを人に任せた。慢性的腰痛に加えてまたひとつ持病。救いは登山、ランニング、バドミントンには支障ないこと。

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