狐も来る犬小屋
ご存じのように犬小屋は写真のように車庫の一端にあって、シャッターさえ開けておけば、年中外に出られ、犬に必要な情報も得られる。風雨の強い夜だけ閉めることにしているが、この車庫にしょっちゅう猫が出入りし、夜バドミントンの壁打ちを始めると、慌てて逃げていくから、ねぐらにもしているようだ。それで、犬の繋いだロープを長くした。犬の運動範囲を知っている猫が犬小屋から一番離れた場所を通って出入りしているのかと思ったからだが、入口の端まで届いて猫の侵入を防げるように長くしたのに、やはり猫はいる。もしかして目が悪いせいかもかもしれない。犬の目が白くなっているから白内障だろうと、盆に帰った妹が言っていた。昔から私に吠えるのは元々目も勘も良くはないのだろうと思っていたが、白内障なら猫の機敏さには及ばないだろうから、この犬に車庫の門番は無理だ。一昨日の夜もあんまり吠えるから猫が車庫内にいるのだろうと明かりを点けて探すと、隅に隠れて顔をこちらに向けているのは狐だった。先般、忍び足で近づいて子猫を上から捕まえたら指を噛まれ、こちらは本気でなくても相手は必死になるということが良く分かったので、ここは深追いせず、片方のシャッターも開放して逃げ易くして家に戻った。犬もそのうち吠えるのを止めた。場違いと分かった狐はそそくさと逃げたのだろう。Tは私が買ってくる犬の餌を、常に皿に山盛りにしている。それを狙って猫が来て、カラスが来て、狐まで来るのかもしれない。寛容であることは人を集める見本みたいなものだ。その逆が私かもしれない。
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