杁差に初めて行った時、つまり飯豊連峰に初めて登った時、この花を見て「きっと誰かが気紛れに種を蒔いたのが増えたのだ」と思った。野生の花らしくない、改良を重ねてできた園芸種のようなあでやかさに驚いた記憶がある。鮮やかな色の五枚の花弁が深く細かく裂け、もじゃもじゃとなった先端が思い思いの方向を向いている。なにか、ポップな髪型みたいな印象。それにしてもやたらあちこちにあるなあ、とは思って首を傾げたが。